CROSS TALK03クロストーク03【拠点長の白熱トーク編】
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INCANDESCENT TALK
拠点長の白熱トーク
1948年の創業以来、多くのお客様のお悩み・ご相談に対応してきた藤川紙業。60年以上にわたり返品処理代行会社として出版社様・新聞社様の返品物流代行・古紙回収を担ってきた当社は、近年では産業廃棄物の処分にも着目しています。国内14の事業所と2つの関連会社で強いネットワークを築きながら、お客様のニーズに応えてきました。
今回は、札幌と名古屋拠点の40代若手役員がざっくばらんに「現場トーク」。拠点の雰囲気やそれぞれのカラー、これから藤川紙業をどんなふうに盛り上げていきたいかなどを語ってもらいました。
Profile
取締役
北海道統括兼札幌支店支店長
久保 朋之
中部・関西統括
取締役
鈴木 雄樹
※掲載内容は2024年9月時点のものになります
入社時期、配属部署、対応業務とその内容について教えてください。
久保
取締役 北海道統括兼札幌支店長です。北海道には3つの事業所があり、全般的な運営管理、統轄業務を行っています。普段は札幌を中心に活動しています。
鈴木
取締役で、中部・関西統括 兼、名古屋営業所所長です。名古屋に常駐しており、こちらで営業活動や労務管理、主に経営にかかわることをやっています。
入社時期はいつごろでしょうか?
久保
1997年平成9年入社。札幌支店での採用です。
主に現場作業、集荷や倉庫内作業などを担当していました。
鈴木
私、出戻りなんですよ。平成23年に戻ってきました。久保さんと一緒でハローワークの採用で古紙回収のドライバーとして採用されました。
ドライバーからそのあとはどのような流れでしたか?
鈴木
ドライバー、現場をやって、そのあと管理の方をやるかという話になり、1年、2年くらいですが、1年目に営業主任をやらせてもらい、2年目に所長代理、3年目に所長になったと思います。そのあと5年くらい経って大阪を見るかという話になり、営業フォローのような形で、大阪営業所を見るようになりました。そこから執行役員になり今に至ります。
執行役員になったのは久保さんの方が早くて、取締役員になったのは同時期ですね。
まもなく創業77年、もうすぐ80周年ですが、現在、社員の働きやすさに関する課題はありますか?
久保
近年は働き方改革というテーマがありまして、私たち二人とも先程述べさせて頂いた社歴なのですが、特にここ数年はかつてとは大きく状況が変化している様に感じます。
以前はなかなか労務的に、理想的な形には沿えない状態もあったかと思います。
具体的な例の一つとして、休暇の取得方法についても恥ずかしながら、今まではあいまいにしていたところもありました。しかしながら、今は通常休暇の計画的な取得実施や、有給休暇推進についても我々の方で消化進捗の数字を確認して、取得が遅れがちな社員には促すなど全社的に取り組んでいます。現場事業所での話になりますが、実際私たちが担当を任されているエリアでは、しっかりと改善を推進していっている状態です。最近では極端な離職が生じて事業所が回らない、休暇を消化できないなどの状態はないと感じています。加えてこれもここ1、2年で急激にといいますか、賃上げなどの世間の動きに我々も対応していく必要がありました。
鈴木
課題は、人手不足ですね、業界的な問題もあると思います。サービス業なので、土日もフルで仕事があり、なかなか人が来ないという問題もあります。
久保さんの話で凝縮されていますが…、働きやすさの部分では、私のところではあまり大きな残業もないです。共働き世代も増えましたが、プライベートの時間を取りやすいようにしていき、定着率も上がっているのかなと思います。
名古屋では、日曜日に工場を完全に閉めてしまっていることも大きいと思います。
久保
ほかに私の方で心がけているのは、できるだけ働く時間がイレギュラーなものにならないように計画を組んで進めていくことを意識しています。特に私がいるエリアは雪国なので冬になると現場系の仕事は車両が遅れがちになりますし、積雪の関係で道幅が狭くなったりもします。そこは仕方ないところなのですが、できるだけイレギュラーなものを減らして月次、週次、日時とベースの計画を作って現場に提示していく、休暇の取得も突然明日休んでもらう、もしくは出社してもらうということはなるべくないようにしてある程度均一化して計画的に進める、などを心がけています。以前はどうしても業務優先で、来た仕事をどんどん受けてしまうことで休みが後ろにずれこんだり、翌日、翌々日の業務もイレギュラーが発生して不透明になったりして、離職者が出ていたということも恥ずかしながら事実です。そこも反省点として踏まえながら改善を進めてきました。
ほかの方の社員インタビューで前職は残業が多く大変だったけれど、藤川紙業に転職してからは自分の時間が取れるようになったという社員さんもいらっしゃいました。
久保
そうですか、それは、ありがたいコメントですし我々としても本当に嬉しい事です。
教育制度についても変化されているところかと思いますが、いかがでしょうか?
鈴木
まだ途中段階ではあるのですが、人事評価に関してはあまり明確化されていなかったこともあり、評価されるべき人が評価されていないこともありました。この役職になったらこの程度はやれてないとだめだよねとか、評価されるべきところは評価できるようにするため、階層別に求める人物像などを作り、e-ラーニングも導入予定です。
久保
私たちの時代は先輩を見て盗んで覚えろという時代でした。今はなかなかそういう時代ではありませんし、これから入社される方はどういった教育制度や指導の仕方があるか、とても気にされているところだと思います。
我々が取り組んでいるe-ラーニングもスタートしたところですが、指導の在り方などもある程度パッケージングされているところを示さないと、入社される方が振り向いてくれないと思っています。我々二人も組み立てながらやっている最中でして、これがうまくいくかはわかりませんが、うまく軌道に乗らなかったとしても別の形で社員教育の在り方を模索して構築していくべきと思っています。
鈴木
今日、たまたま面接がありまして。なんで転職しようと思ったのかと聞いたところ、うちは残業が10時間以内と謳っているからと、その方は共働きで奥様がいて、今まで家庭のことはやってこなかったので家庭のこともやれるところに魅力を感じた、ということでした。また最近ではパーパスや企業理念などを気にする若い方が増えているなと感じています。今までそういう感覚がなかったので…。当社もパーパスを念頭に置きながら企業発展に努めていくよう心がけております。
働く場として定着して落ち着いて働ける環境づくりについて、これからどうしていきたいかを教えてください。
久保
一つは時代の変化に対応できる会社作りをしていきたいですね。
まずは入社して頂くことが大事なので、働く時間、休み、給与などを選んで頂ける様に整備していく必要があります。このあたりの取り組み、現状は先程お話したとおりです。と、同時にこの仕事をするにあたってどういったやりがいがあるのか、自分たちはどんな仕事をしているのか、などですね。正直、私たちはそういうことを深く考えて入ってきたわけではありませんが…。体を動かせる仕事がいいんじゃないかという気持ちで入ったところもあります。
しかし、私たちも職位を重ねていくと仕事に対するステージや意義なども考えるようになりました。私たちが若いころに考えていた以上に、今の方たちはそういうことを求めていると思います。この辺りが時代の変化の一つでもあるのかなと感じています。
そのため、企業理念やパーパスをわかりやすく、当社はこういう会社でこういうことを目指しているということを示し、スタッフがある程度納得して自分たちに落とし込んでいって仕事をしていける会社にしたいと思っています。
勤務年数を重ねると、年収などの条件だけではなくなってくる時期っていうのが、必ず来ると思います。年収だけではなくライフスタイルや働く意味、意義が注目されていると思っていて、そこは個々の人生の中でとても大きな部分を占めています。
会社として大きなテーマで仕事に取り組んでいることを示せるかが、将来に向けての課題だと思っています。
これから藤川紙業が80周年、100周年に向かう中で、どういった部分を強みにしていきたいとお考えでしょうか?
久保
創業社長がこの商売を始められた歴史については、今働いている私たちがしっかり受け止めなければいけないと思っています。当社が70年間紙に向き合ってきたことは誇りに思っています。情報用紙は残念ながら電子化に伴って厳しい状況ではありますが、紙全般としてはそれでも完全にはなくならないでしょうし、梱包資材などはおそらく今後も残っていくだろうと思っています。そのため、紙のリサイクルはビジネスの中心として大切にしていきたいです。
しかし、減少している事は確かなので、社員に安心して働いてもらえるように新しい商材や事業にトライしていくことは避けて通れないと思っています。
弊社が持つ独自性は、業界の中で北海道から九州まで事業展開しているという点です。私も鈴木も本社からみると地方の事業所、エリアを担当していますが、各地域にはお客様は勿論、協力してくれる方々もいらっしゃいますし、そこを強みとしてシナジー効果を出すなど特色を出していきたいと思っています。
鈴木
私も古紙にはこだわって伸ばしていきたいと思っています。全国ネットワークということを意識していて、全国の同業者さんという仲間がいますので、連携してやっていきたいと思っています。
最近面接に来られた方にはずばり聞いてくる方もいます、「古紙ってデジタル化で減っていきますよね」と。しかし、当社は新規事業をしていく意欲もあるため、安定して働けるのではないかという話はさせていただいています。
私は昔、上司にあこがれた時期がありました、いい車乗りたいなとか自由でいいなとか、その立場になった今、働いてくれているスタッフたちがそういう目で見てくれているのかなと、そうなれるように私自身成長しないといけないなと思っています。管理職を見て、こういう風になりたいと思ってくれるような会社にしていきたいですね。管理職って大変そうだな、と思われがちじゃないですか、そうではなくやりがいの面をアピールしていきたいですね。
久保
紙と背中合わせのものって、たくさんあると思うんですよ。私たちの業態は問屋でもあり、リサイクル業でもあり、原料屋でもあります。ゴミや廃棄物にせずにできるだけリサイクルのフローに乗せたいと、なかなか現場は荒々しいところもあり難しい部分もあるのですが。3Kといわれた部分もたくさんあります。
しかし、古紙の事業を捨てるわけにはいかず、そこにどれだけ枝葉をつけていけるのか、やはりベースを大事にしないと派生させることは難しいと思っています。私たち二人はそういう話をよくしていますね。
拠点が離れているのに、お二人は大変仲が良くていらっしゃるんですね。
久保
二人とももともと若いころに野球をやっていたんですよ。
現場は昔ながらの体育会系なところがあり、若いころはここでは話せないようなこともありました(笑)。今の方は逃げ出してしまうのではないかということもあり(笑)、いろいろな経験をしてきてありがたいことに同じようなステージを歩んできたので、僕の方が少し年が上ですが非常にリスペクトできる仲間です。
一人では何もできないので、同じ志を持つ仲間と一緒に、これからどうやって改革していくのか、そんな話ばかりを普段からしています。お互いほぼいうこともわかりますよ(笑)。戦友のようなものですね。
鈴木
久保兄、久保兄と兄貴のように慕ってきました。
当時はかなり現場も荒々しく毎日がイベントごとのようで、野球をやってきたのでなにくそという部分が強く乗り越えられたと思います。しかし、これは経験としては持っていますが、そのやり方は今後、通用しないとも思っています。我々を含む次の世代が築いていかないといけない部分があります。
同じように辛い思いを乗り越えてこられたんですね。
久保
辛い思いは半端じゃないですね(笑)。ここでは言えないことたくさんありますよ。
鈴木
(笑)
同じ境遇の仲間がいるというのはしんどい時に励みになりますし、いいですね。
鈴木
やっぱり立場的にも孤独な部分も多くて、こんなことスタッフにも話せないなとか、社長にも言いたくないなと思ったときに、一番に久保さんに相談して話を聞いてもらうので、助かっています。
久保
ここ数年で、昔は取締役員の大先輩の方も名を連ねていたのですが、年齢を重ねて退かれており私たちが役員としてやらせてもらっています。各地域を見渡せば40代、50代で各拠点長を任されている人たちがたくさんいます。我々両名もそうですが、30代から事業所を任されてきた方々も少なくありません。
運や巡りあわせ、仲間の存在などもありますが、世代交代が進んでいることもあり、本人のやる気、意欲があればチャンスをつかめる会社だと思っています。決して楽なことばかりではありませんが、この点は企業風土の強みとしてお伝えしたいところです。
鈴木
私もチャンスがある会社だと思います。私は出戻りで、マイナススタートでした。当時先輩もいて、やめたのに戻ってきて何なの、という感じだったので。今いるスタッフにもよく話すんですが、自分はマイナススタートだったけど、みんなは優秀なんだからチャンスがあるよと。
なので、しっかりやっている人はしっかりと評価したいと思っており、今人事評価制度の改善にも取り組んでいます。
週休二日制、日曜日を完全休みにするなどの改革をされていますが、残業時間も減ってきていますよね。
鈴木
いろいろな方がいて、自分は残業しても稼ぎたいという人もいますし、プライベートを重視したいという人もいます。
私が一番苦労したのは日曜日をクローズにしたことです。叩かれるとまではいかないですが、業界の中もざわつきました。周りはやっているのに閉めちゃうの? 規模縮小? などと言われたこともあります。同業他社さんにお願いしたり、排出元さんにお願いしたりしました。
でも、休暇をとれるようにしないと社員の定着率につながらないので、そこをしっかりやっていこうと。あとは、共働き世代も多いので早く帰っていただいて、皆さんが働きやすい環境を作っていきたいですね。
久保
以前、私が管理する事業所で大量離脱が発生しました。これは本当に反省点ですが、熱く仕事をしすぎたところがありました。少数精鋭でチームを磨き上げてきたつもりだったのですが、結論からいうとそれは独りよがりでしかなく、思いやりもかけていたと思います。
やはり一番大きいのは冒頭でお話しした様に、働き方が変わってきたことを考えなければいけなかった。スタッフがいないと仕事ができませんからね。
繁忙期や新型コロナの影響などはやむを得ない場合はありますが、どうしたら来てくれるのか、定着してくれるのかを逆算して、残業時間の管理などもしっかりしていかなければなりません。まずはベースを作りそれを維持できる事業形態にし、収益性を保てるように対応が必要です。現在では基本的には定時退社です。残業も事前に確認するケースがほとんどです。時間もよほどのイレギュラー発生しない限りは月間で10時間~20時間代以内にしています。これからAIや設備、システムなどもよいものがでてきますので、少しこの環境も変わっていくかもしれません。その時代のニーズに対応していかないとやっていけないだろうと考え、今の形にしています。
現状日曜日を完全に休みにするのはこちらの地域では難しいのですが、人材確保と将来的な希望も込めて業界全体として動いていき、休暇環境を良くしていきたい思いはありますね。
最後に、採用ホームページを見ている方へのメッセージをお願いします。
久保
弊社の仕事はかっこよくいうとエッセンシャルワーカー、世の中になければならない仕事です。人が生きていれば、必ず物が動き使われたものが出てきます。
今、環境問題が世界的にクローズアップされている状況で、そこに携わる仕事はなくならないので、安定的に仕事をすることにつながると思っています。もう一つの安定感として、企業の寿命というものがあるそうですが、30年、50年と存続していくのは難しく、70年以上続く企業はとても少ないとある方から伺いました。
弊社は創業以来、決して平坦な道のりでは無かったと諸先輩方からきいておりますが、約70年という時を歩んできました。その存続してきた企業としての実績を、働く場所としての安定感、として感じて頂ければなと思います。
私も鈴木もその歴史のなかに登場して間もないのですが、今後80年100年と続いていく会社にしていきたいと思っています。
そういう環境を一緒に作っていく仲間を募集しています。
チャンスのある会社ですし、加えて職位が上がれば自分の思いを仕事にフィードバックできる職場です。少しでも興味が湧いた方は是非お気軽に問い合わせて頂きたいですね。
鈴木
今、会社全体で経営層が経験したことのないような新規事業に進んでいっているところです。若い方、新入社員は必要な存在で会社の戦力になると思っており、そういうところでチャンスはたくさん転がっていると思います。20代には20代の良い考えがあると思っています。オープニングスタッフのような形で、会社全体で今からやっていきましょうというところです。ともに頑張りましょう!