INTERVIEW07先輩インタビュー07(役員)
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BORARD MEMBER
役員の声
藤川紙業は、60年以上にわたり返品処理代行会社として出版社様・新聞社様の返品物流代行・古紙回収を担ってきました。古紙の発生量が減少傾向にある昨今では、産業廃棄物にも着目し、紙以外の資源物の取り扱いも増やしています。
ここでは、時代のニーズに応えながらさまざまな事業を展開している当社役員のインタビューを紹介。めまぐるしく変わる時代の中で、当社はどう変化していくのか、その中でどんな社員を求めているのか、インタビューしました。
専務取締役
藤川 輝男fujikawa teruo
※掲載内容は2024年9月時点のものになります
- 入社時期、配属部署、対応業務について教えてください。
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入社時期は1989年、22歳のころだったと思います。その頃の配属部署は総務部、給与計算や労務管理を行っていました。ちょうどそのころバブルの時期で、私もトラックに乗って業務をしていました。
24歳ころに当時の役員の中に製紙会社を卒業された方に紙の専門商社をご紹介いただいて、トイレットペーパーやコピー用紙のセールスマンとして営業活動をさせていただいていました。
その後、29歳に退職して再度藤川紙業に入社しました。
再入社後は大阪支店に配属になり、当時責任者が不在でして、2年半ほど社員のみなさんとともに働いたのは良い思い出です。支店は全国に12、3ほどありますが、当時本社の存在は大きいものでした。本社は絶対といいますか、しかし、それはおかしいと話をしたのを覚えています。
当時赤字部門だった業務を改善しましたが、その時に培った人間関係から今もお取引をいただいているお客様も多数いらっしゃいます。
- その後本社に戻られたのですね。
- 31歳ころに本社に戻りまして、新聞社様や出版者様の仕入れの窓口となる営業部で主にお客様との折衝やお客様のお悩みごとをお聞きして、痒い所に手が届くといいますか、今でいう提案型ビジネスをしたり、時には御用聞きをしたりしながら、夜のお付き合いなどもしておりました。
- その後に福岡に行かれたのですね。
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はい、大阪時代に、西日本を両方見るということで、福岡支店も見ていました。2000年にお世話になった住友商事関連の紙の専門商社と合同会社を作りまして、藤川紙業の福岡支店を分社化して子会社になり、同時にその子会社の代表取締役に就任し、今日に至ります。
出版社さんや新聞社さんの営業、大阪支店などの取締役そして福岡の子会社の代表として業務などを行っています。その後、出版の仕事をしていくなかで、古紙の売買だけでは厳しい環境になってきましたので、2013年ころから出版の倉庫業務を始めるため、出版社様のご紹介でとある倉庫会社をM&Aをさせていただき、出版社様の商品管理の仕事も請け負わせていただいております。
今現在は、営業の第一線からは退き、専務取締役として管理職の仕事を主に対応しています。スタッフが何か困ったことがあれば手助けをしています。
- 藤川紙業の社風や職場の雰囲気について教えてください。
- まず歴史的な話をさせていただきますと、藤川紙業は現在の社長の藤川達郎と私の両親が昭和23年に創業した会社でして、とーちゃんかーちゃん企業のような、企業というか家業でした。今ではインターネットが普及していますが、当時は新聞や出版物などの紙が情報を得るためのベースでした。高度経済成長の流れに乗り、お客様が大きくなられると同時に私どもも大きくなっていきました。創業社長である父は体が弱く昭和61年に他界し、母が引き継ぎました。面倒見がよい会社といいますか、相撲部屋のおかみさんのような温かみのある会社でしたね。
今はそうではないというわけではないですが、時代が変わり家業から企業へステップアップしていきました。とーちゃんかーちゃん企業としての温かみのようなものはなくなっていきましたが、そのよさを残しつつ利益を上げられる企業にしていきたいなと思っています。
正直、今は従業員が委縮してしまっているのではないかと感じています。大阪支店では「本社が絶対」という風潮がありましたが、今その状態に戻りつつあるのではないかなと思います。中には意見をしっかりと言う部課長や役員もいますが、それだけこちらが年をとったということかもしれませんが、スタッフがものを言いづらいのかなと。新人などが入社した際に、私はすぐに声をかけて指導したがるのですが、ある中間管理職スタッフから「委縮してしまうので、それはやめてくれ」と言われたことがありました(笑)。ハッとしまして、自らの立場を忘れていたのかなと、とはいえ、現場に近づいていたいという思いもあり、難しいところですね。
会社の雰囲気は、真面目だなと、もう少しくだけてもいいんですけどね(笑)。
- どんな部分が真面目だとお思いになりますか?
- ん~…コツコツと黙々と、という感じですね。おしゃべりしながら仕事しろとは言いませんが…本社は静かかな、真面目ですね。自分の業務をきちんとこなすという感じです。
よいか悪いかはわかりませんが、創業者の妻、私の母になりますが、毎日3時になるとせんべいやお饅頭を出したり、残業しているスタッフにおにぎりや具沢山の味噌汁を出したり、朝は「朝ごはん食べてきた?」と声をかけたりしていましたね。
社員から奥さん奥さんと呼ばれており、業務時間中によくおしゃべりしていました。
よく言えば、風通しの良い会社でしたね。
これからも風通しの良い会社にしていきたいと思っています。そのためにどうしたらよいか考えているところです。
- これまでに苦労されたこと、それをどのように乗り越えられたかを教えてください。
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苦労はあげたらきりがないのですが(笑)。
我々中小企業なので、常に人材不足というのがあります。せっかく入社してもらったのになかなか手当をあげられないなど。仕事に関しては、常に新しいことをやっていかないと差別化しにくい業務なので、新たな業務を始めたり分社したりというあまり経験がないことを責任者としてやらなければならないときに、とても大変でした。どうやって乗り越えたかということですが、人材不足に関しては、信念ですね、あきらめないことです。仕事に悩みがあっても死にはしないから、命は取られないからと母によく言われました。
新規事業に関しては、なんといっても仲間ですね。我々と一緒に仕事してくれるスタッフさん、パートさん、協力会社さん、お客様などに助けられています。
- これから藤川紙業が挑戦していきたいことは何でしょうか?
- 100年を目指したいですね。そのために何が必要かですが、事業の拡大もありますが、事業を起こして継続するためにはやはり人なんです。人材は宝だと思っていますから、人材育成が一番の課題だと思います。時代の流れ、お客様、スタッフのおかげで創業70年を超えましたが、これからはそうはいかないと思います。これからは自分一人ひとりが考えていけるようなスタッフの人材育成が必要です。
現社長も私自身も、創業者から藤川紙業というバトンを預かっているにすぎません。ですから、それを次の世代に渡すために、ランナーを育成していくことが仕事の成功につながっていくと信じてやみません。
- どのような人材を育てていきたいとお考えですか?
- 気配り・気遣いが出来る人、人心掌握にたけている人、企画力がある人、数字に強い人、体が強い人、事務処理能力が高い人、それぞれの持ち場で活躍する人材を育てていきたいと考えています。当然、それは私一人では無理ですので、役員や部課長たちと話し合いながら、10年先の中心メンバーを育てていきたいです。
持ち場ごとに会社が求める人物像を、キャリアマップに沿った形で、やらされているのではなく自ら階段を上っていける人材を育てたいです。今キャリアマップを作っているところです。
- オンオフの切り替え、メリハリをつけるための休日の過ごし方はどうでしょうか?
- 家族と一緒に過ごす時間が大事ですね。しかし、同族会社の息子として生まれたもので、オンオフの切り替えは難しいですね。
嫁と娘が一人おりますが、彼女たちには負担をかけているなと正直思っています。そういう人間と結婚してしまったということで、許してもらいたいですが(笑)。今娘は反抗期なのですが、ツンデレなところもあるので、家族と過ごす時間はリラックスできます。家族と旅行に行ったり過ごしたりそういう時間は大事です。
趣味でゴルフをしているので、学生時代の友人と楽しんだり、お客様と仕事抜きでお付き合いをさせていただいたりと、楽しい時間を過ごさせていただいております。
一日の過ごし方
朝のスタート・
午前の業務
- 8:00出社 メール及び社員からの報告書チェック。 コメント返信。午前中は社内ミーティングが多い。
昼休み
- 社員とのランチミーティング。
午後の業務
- 午後、引き続き,社内外とのミーティングが中心。得意先訪問